【日本獣医動物行動研究会認定医制度】 本研究会が発足して十年あまりが経ちますが,獣医学領域における行動学的視座の重要性は日増しに高まっております。このたび獣医学教育の正規カリキュラムに動物行動学(基礎系)と臨床行動学(臨床系)が取り入れられたことも証左の一つと言えるでしょう。その理由は動物の身体的健康に加えて心理的健康の重要性が再認識されているからに他なりません。獣医師が動物行動の専門家として社会から求められる役割に応えるための一助となることを目指して,本研究会では下記の要領で,本研究会が認定する行動学の専門家としての認定医を世に送り出す制度を発足しました。会員の皆様からは長らく嘱望されていたことですので,興味のある方はどうぞこぞってご参加下さい。【獣医行動診療科認定医とは】 獣医動物行動研究会では,以下の資質を有する者を「獣医行動診療科認定医」として認定する。「獣医動物行動学(動物行動学および臨床行動学)に精通し,行動診療を行うために必要な専門知識と技術,十分な診療経験を有しており,獣医行動学分野における最新知識の取得に務め,行動診療を通して動物と飼い主の幸福増進に貢献するとともに,獣医動物行動学分野の発展に寄与し,わが国における同分野の啓発と普及に貢献するための努力を惜しまない獣医師」 なお,現時点において認定医としての任務責任対象動物は犬と猫に限るものとする。 また,認定後であっても資質に問題があると判断される場合は,正式な認定評価委員会の手続きを経て認定医資格を取り消すことがある。 さらに認定評価委員会は,適切な認定期間を設定し,認定医期間終了後は別途定める規定に基づき更新を求めるものとする。 【受験資格】 【受験申請】 受験4ヵ月前(2018年5月7日必着)までに,履歴書(*研究会指定書式),症例内訳(*研究会指定書式),学会発表要旨(学会名,発表日を記載すること,*なお,前述の指定学会以外の学会発表を使用する場合は,実際の要旨とともに研究会指定の様式に書き直したものを追加すること),レポート(*研究会指定書式)を揃えて郵送にて提出すること。試験実施前に評価委員会において受験資格(学会発表要旨;論理的思考能力を評価,症例内訳;実際の診断治療能力を評価,レポート;論理的思考能力,スタンダードな行動診療能力を評価)を判定し,受験者に受験の可否を通知する。 *研究会指定書式のダウンロードはこちらから: 申請書送付宛先 不明な点は事務局にお問い合わせください。 【認定医試験】 第1回 <終了> 第2回 <終了> 第3回 <終了> 第4回 <終了> 第5回 <終了> 第6回 内容: 【研修会(スクーリング):今後はベーシックセミナーに変わります】 獣医動物行動研究会では,認定医試験に向けて研修会を実施するが,受験に際して受講は必須ではない。講義は1項目につき60分で9項目を予定,この9項目を3セットに分割して研修会を実施する。 各講義セットの最少催行人数は10名で研修会費用は1回(1セット)あたり1万円とし,会場費用と講師旅費に充てる。 なお,研修会参加の申し込みは開講予定日の30日前までとする。参加者が定員に達せず会が見送られた場合でも2015年まで講義内容は変更しない。 講義項目 講義セット1 (0)獣医動物行動研究会認定医試験受験申請の説明(20分程度) (1)問題行動とコンサルテーション (2)行動治療の方法T (3)行動治療の方法U 講義セット2 (0)獣医動物行動研究会認定医試験受験資格の説明(20分程度) (4)犬における攻撃性に関連する問題行動 (5)犬における恐怖・不安に関連する問題行動 (6)犬におけるその他の問題行動 講義セット3 (0)獣医動物行動研究会認定医試験受験資格の説明(20分程度) (7)猫における問題行動と犬・猫以外の動物における問題行動 (8)問題行動の予防 (9)動物行動学概論 過去の研修会 第1回研修会:2012年11月16日(参考:第33回 動物臨床医学年次大会2012年11月16-18日)
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